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【活動報告】「IDG Collective Story Hub」合宿

 1月20日から21日にかけて、「持続可能な開発」をテーマに、中部圏の企業人や個人事業主が中心となったグループ「IDG Collective Story Hub」が長善寺に集まりました。

 「持続可能な開発」は、自分の利益だけでなく、未来の地球や次世代、人間以外の「いのち」も考慮した暮らしのことを指します。2015年に国連で「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択され、2030年の達成を目指していますが、最近の報告では目標達成が遅れていると警告されています。実際、SDGsの取り組みは世界各国で増えているものの、外面的で物質的な目標達成に重点が置かれがちで、人間活動の複雑さや他の生命への思いやりが欠けているとの指摘があります。この課題に対処するため、2019〜2020年に欧州を中心に「IDGs(Inner Development Goals)」というコンセプトが提唱され、人間の内面性の成長を通じた持続可能な開発の重要性が強調されています。

 「IDG Collective Story Hub」は、中部圏でIDGsの実践者が増えるような取り組みをしようとするグループで昨年の8月に結成されました。今回の日程は、メンバーの親睦を深めるとともに、3月に自分たちで開催するイベントの企画会議も兼ねました。IDGsが目指す人間像の特徴は、西洋が大事にする「論理的で分析的な」側面だけでなく、東洋が大事にする「感性豊かで共感的に世界とつながる」側面も統合しようとしているところです。蒲池住職が一部時間で合流し、対話する中で、生きとし生けるものへの「感謝」が世界平和につながることも私たちは学びました。仏性とIDGsは切っても切れない関係にあるのかもしれません。

 3月のイベントは、東区の名城大学ナゴヤドーム前キャンパスで行われます。詳細は以下のURLからチェックしてみてください。今回はどうもありがとうございました。

https://idg-collective-story-24march.peatix.com/

(文 白川陽一/名城大学社会連携センター 社会連携アドバイザー)