住職ブログ

2025年10月5日

一世一代のコンパスを携えて

 昨年に長善寺のロゴを作りました。長善寺には寺紋がもちろんあります。それならばロゴは必要ないのではという声が聞こえてきそうです。私なりの見方として、ロゴとは長善寺が何を大切にし、これからの時代社会をどのように生きていくのかを表すコンパスだと受け取っています。

それではロゴとそのコンセプトをご紹介します。

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「かぶくための舞台へと繋がる道」

ひとりひとりが自分らしく「かぶく」ための舞台として、長善寺が「お寺と人々・地域を繋げる、そっと寄り添う存在となる」という願いを込めて、歌舞伎の『花道』をモチーフに作成しました。

またロゴマークの見方を変えると長善寺へと繋がっている道の景色にも見えるようにし、ひとりひとりを迎え入れるイメージを表現しました。

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 お寺の屋根は幕とかさなり、参道は花道とかさなります。幾重ものかさなりから舞台も客席も地続きであることを連想します。そこに集まるのは人間だけでなく、見える/見えないモノコトを迎え入れているようです。これは私が住職である間の指針でしょう。このコンパスの指す先にどんな景色が待っているのでしょうか。